夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)
以前、id:tacarinさんが日記で紹介されていて、
しばらくして、購入して読了済だったのですが、
あまりにも衝撃的で、私のような人間が読んでよかったのかなぁと
ずっと思っていて、(そしてあまりの内容の重さに一度きり読めなかった)
書くことを差し支えていたのですが、
こう言う日でもあるので、「知らない」世代の目として
ちょっぴりだけ書いてみようと思いました。
(読んでない方にネタバレになるといけないので、抽象的な書き方です)
正直、やっぱり感覚的に分からないことがあったんです。
冒頭の主人公の行動とか、最後まで読んでそういうコトか、と
ようやっと少しだけ分かったんですが、その行動が理解できない
自分の幸せっぷりに愕然としました。それは時代うんぬんじゃなくて、
そういう発想がまったくないから、「なんでそんなことするんだろう」
って思ったってこと。
逆にラストの方の主人公の心の中でのつぶやき、あれも衝撃的でしたけど
あれは今でもありえるなって思ったんです。
見ず知らずの人間にそう思われるってこと、そう思われてそうされて、
そうなってしまったこと(本当に抽象的ですいません・・・)
あんな絶望的な状況でそれを迎えることになるなんて。

不思議と涙はでませんでした。
あまりにも本の内容がシビアすぎて、私の現実と違いすぎて、
想像を絶していて、感情移入ができなかった。


そのくらいすごいお話の本でした。